夢に見た話。
7名による跡目争い。次々となぞの死をとげる人々。ほらすぐ後ろの押入れから砕かれた遺体の腕が伸びている。もしかして今喉を通ったこれは毒か。今度は君か、それとも僕らか。同じことを考えながら睨み合う三人。その向こうでは赤子が生まれ、後急くように運び出される人々を産声が送る。
湖畔のホテル。森に囲まれていて、なんとなく古めかしい。手入れは行き届いているが、ほこりと土と樹液の香りが染みている。木組みと漆喰でできた二三階建てに見えるので、おそらく四階建て。暗灰色の瓦葺き屋根は光線によって藍色に見える。六角塔がある。崖にあるので入り口は二階になっている。
一階のラウンジからテラスを抜けると、崖の狭間の小さな浜っぽいところに出られるが、樹木がちなのは変わらない。
温泉があるようだ。食事とケーキ。卓球台とダーツ台。大変に癒されるのだが、二泊以上はしたくなくなるような、得体の知れない寒気がある。かと思えば一週間以上滞在する、できる。ここの珈琲は絶品である。