また夢の話から。
無事に生き抜くことができまして、年の瀬を越えた白沢です。昔は借金取りが大騒ぎするのが大晦日でしたが、今の世はそんなこともないのでよくなったのかそれとも悪くなったのか……。
現在服喪中につき、即時のご挨拶返しができません。こちらからの年賀状送付は控えさせていただきます。
喪が明けた後、いただいた年賀状の返事を送らせていただきます。毎年毎年、いつも会う方から送られてくるのも嬉しいものですが、年賀状友達からとどくのも楽しみにしています。
会っていない365日程度の時間を数行の言葉に濃縮してくれるんですから、読み応えもあるというもの。
縁を繋ぎ続けたい方にはこちらからも毎度年賀を送っておりますが(別れる前に住所聞き出したかたに限りますけれど)、今年ばかりは、すでにとどいているものにご返信さしあげる、という形になります。
来年からはまた送りつけます。諸々、御容赦くださいませ。
さて夢の話です。年末最後の夢で、わたくし、悶々としてしまいました。
目覚めて、まず「そりゃあないだろ」「嘘ここでおしまい?」だのと叫んで、何ごとかとじゅにあさんに思われました。
視点であり語り手でもあったはずですのに、謎を解いた弟君がお兄ちゃんに耳打ちした内容を聞くことができなかったのです。
話の続きを考えようにも、この弟君の台詞が解答なのでどうにもできないのです。ナレーション係に情報を総てくれなかったわけであります。
続きが気になるんですが、どうにもいつも見る街の住人という気もしないので、きっと単発ものです、この夢――つまり無理。……隣町シリーズ火山研究所が単発でいいので、こちらのシリーズ化をお願いしたい所存です。兄がいいキャラだったんですよ。しかもどう考えてもハッピーエンド。光の波の夢ではなく、影との戦いの夢ではなく、火山研究所で溶け死ぬ人の夢ではなく、石畳と煉瓦の街の銃撃戦もなく、海鮮市場の腐臭もせず、果ての見えない地上駅でもなく、なんとも素敵な光景だったのです。
建築家が残した写真も、奥さんが抱えていた下手な縫い目の――適当につくった感溢れるフェルト製のぬいぐるみも。
初夢に期待をかけてみたのですが、兄も弟も冒険に出かけてしまって、出て来てくれません。これはもう、忘れてしまうしかないようです。
初夢のお話しをひとつ。
乗っていた鳩バスの後ろで、立派な鞍をつけた駱駝に乗っていた大久保利通が撃たれた。そんな夢。
いくらなんでもそれは――! ありとあらゆる意味で時代考証無視しすぎだろっと思うしかない年の初め。
PR