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    旅人、もうひとつ、ふたつ

     ジャンルの話。

     純文学寄りだそうな。でもどうやら担当者の中でファンタジーは児童文学か少女小説らしい気がするので話半分。
     白沢さんはゲーム寄りだと思っていた。落としゲームによくある関係性の作り方だと。ことキャラだての仕方はラノベ風味だけれど、多分文体が純文学に寄っています。
     ギルベリアの暗さと、棺桶背負った旅人の難しく考えすぎて駄目駄目なところはこういう文体がいいんではないでしょうかねぇ……。
     造語と、漢語が結構入っています。この造語の連発加減は本当にラノベのテンションだと思うのですが如何か。


     描きたかったものの話。

     三人視点の語り。ただし、見た目は一人視点で一貫しているかのように見せたかった。スイさんの所為で頓挫。でもあのシーンがないと何もかもが中途半端になる気がしたんだ……。

     そこにある生活空間。
     ファンタジーを読んで、いつも気になっていたことが。
     何故他民族同士であるにもかかわらず会話が成立する? と。
     超仲悪いドワーフとエルフが何故人間の言葉で会話しているんだ? とね。古語としてのエルフ語、文語としてのエルフ語がよく出されるということは、本来エルフは口語のエルフ語を話すものであり――そして大概人間との交流はしてないので――人間世界の言語は覚える必要がないもので、長い寿命があったってなんでそんな無駄に言語覚えて人間と会話しちゃっているんだい? 犬猿の仲のドワーフの言葉もよく読み取りますよねー。
     で、仮に共通語があって、規格を作ったから話せるのよ、としても。
     その統一規格作るために相当紆余曲折があったと思うんだが。
     その土地上の人口シェアが人間90パーセント以上なら共通語的なものが人間の言語になるのは仕方ないとして、方言とか、所有単語数とかどうなっているんだろう……。
     雪が降らない地域にどか雪とか細雪とかそういう必要がない単語が発生するだろうか。雪、という事象を読むために一単語ぐらいはありそうだけれども。
     何故そんな地方色が強すぎる会話にもみんなついていっているんだい? と思うことが多々ありました。
     気にすんなって話ですよねー。
     ファンタジーの設定に、所属世界が違っていても会話は原則的に通じる、言語は同じものを使用する、っていう設定があるんでしょう。あと、その点に重きを置いていないので省いた、とも考えられます。
     神坂一作品に思念読み取り翻訳機がありました。これで一応、思念そのものを読み取れば現地語に翻訳可能なので、同地域のほぼ同じ文化圏であれば異世界の人達の話が通じてしまうのは納得できました。
     あるいは、作品がはじまる前の時間に、みんなが頑張ってお勉強していたのだと。
     でも、その世界にないものを翻訳するのってどうするんでしょうね。
     日本語ページを英語に翻訳するときに稀に出てくる「よくわかんないからそのまま日本語表記なんだ、てへっ」と同じで音だけ汲み取れるのでしょうかね……。
     ああそう、異世界ものの言語習得はひかわきょうこの「彼方から」の序盤がいいなぁ。ここからはノリコが頑張ることにしたので日本語が特殊フキダシになる、っていうのが。音だけとって、学習するのが本当にかわいくて。失敗の仕方がものすごかったですがー(笑) 「のだめ」のフランス語習得も似たような感じ。
     なので、アッシュくんには思考プロセス「ちょう翻訳」を搭載してみました。スイさんは「察しの文化と知識力」搭載。

     アッシュくんとスイの言葉の違いは「マイ・フェア・レディ」です。話し言葉を聞くだけで、その人がどこら辺に住んでいるか当てることができる。
     あとは、ピアノと、途方もない話。
     なんでも与えられると、なんでも可能性があると示されると、何故だか立ちすくみやすくなる上挫折しやすい。ひとつしか道がないのなら迷わず進める。それ以外がないから。そして、駄目だったらそれまでだから。けれども大概のことはそうではなくて、いつだって二択以上の可能性があるし、そして駄目になったとしても、そこからのまだまだ先がある訳で。
     そして、社員数の多い会社と少ない会社の面接のいくつかで見聞きしたのだけど「大企業の中では一社員の存在は軽い気がする」「中小ではそんなことはなくて、ほとんど家族のように接してもらえる」らしいですね。通説は。有り余ってどうでもよくなり、ないものに近くなる。あればあるほど、あるってことに近寄っているはずなのにね。

     本筋と関わっているけどあんまり重なっていないモノとして、識字率や貧困が少し。思想と生活習慣かな。

     テーマなんじゃね? の話。

     担当者の曰く、探求。うけるんじゃないの、自分探しとか流行っているから。
     それはあると思う。探すどころじゃない人とか、とっくに探しきっている人がいますが。
     ああ、そうだ。書き始めの当初は想定していなかったのですが、書いているうちにある道徳的な言葉に対する反感を盛りこんでしまいました。全否定する訳ではないけれど、裏読みすると逃げ道があるぞっていう、言葉って難しいね的なことで。
     書かれること、それを否定することを提示し、また書かれていないことも同時に提示するので。
     まあ、テーマって視点をどこに置くかで変わるものね。
     白沢さん的テーマは10以上ありますので解説しない。技術面でのテーマ(というか御題・制約)は書き連ねられますが、思想的テーマはどうしようもないですね。書きようがない。

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