26日の更新。
SAGA→白琳
【しろしめしいろの翠華を】
邸の主が常磐からリヒトに交代。
白沢さんワールドの時系列では「天都風」や「旅人」よりあとになります。あれ、本体より先に書いてどうするんだろう。
位置づけとしては「~すいかを」と「鏡籠もり月紗・上代」を総括したもの。総集編、かしら。あんなこと、こんなことあったでしょう~、のごときものです。
常磐は中世和建築っぽい邸(障子、襖、互い棚、掛け軸)ですが、リヒトは何でかイメージ寝殿造りです。リヒトの存在そのものの、無駄な豪華さのせいでしょうか。
秋の物語でサラッと触れてみましたが、このふたりのやっていることは条件や規定が異なるだけで、実質ほとんど同じでありました。
紙の匂い。新品の本の匂い、インクとあたらしい紙。古い本のほこりと時間が積もったような、むせるような匂い。どちらもやさしげであるのだけれど、何となく、古い本の法が温度がある気がするのです。
ツンデレからツンが抜けた感じというか。やっとデレたというか。
読み込んだ文庫本のくたびれた角、丸まってしまった表紙、和綴じ本なら擦り切れていく紐、日に焼けて色が変わった背表紙。
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