今日の映画デート。
カモメ食堂。
何もかもが無駄で何もかもが無駄にならないもの。
冒頭文がまったく生きてねぇ――!
ちょっと叫びたくなったですよ。
これだけ、これだけ同じアングルと違う撮り方をしていて意味がないはずないじゃないか! と思っても、一回見ただけじゃ意味探すの難しいかも。むむんむむん。
意味があるかの如く画面に映って、意味がなくて、そうであること自体に意味がある予感。
いらっしゃい、知ってます? 荷物――荷物、知ってます? いらっしゃいで挟んで。
コンニチハと水泳と食べるものと(店主店員含)食堂内の人数と繰り返しながら増減する様が何ともー。繰り返しは全部同じようで違うんですよねー。解りやすいのは服装。服装の持つ意味とか。
ブラウスの裾をスカートの中にいれ、ブローチを「とめている」おとなしく渋めの小母さんスタイルからの変遷追うだけでも楽しめます。
着慣れた感じはするけれどやや汚れても見える灰色のコート、赤のドレス、単色の印象しかなかったのに最終的にはたくさんの色を纏うようになるとか。
青年の服装の変化と一緒に、ミドリさんやサチエさんが近づくんですが絶対劇中で何か起こってない風なこと――これはとても好き。でもカウンターに肘ついて「食べる」は卑怯だと思うな! トンミの服がだんだんこじゃれて行くんですよ! 初登場のひたすらオタクアピールは何ごとって感じです。
サチエさんのお顔がだんだん解れていくのですよ。ぎこちない作り笑いのぎこちなさがややとれたり。
劇的に状況が変わっているのにちっとも劇的と思わせない。どこまでもずらして、すっぽ抜けさせていくのはすごいなー。
日々変化があると書いていて、日々積み立てていくものがあると示していて、癖になったやり方が変わらないことも現れていて、――陽羅で書きたいのってこういうのかなぁ、ゲームの気配は月紗だけども。
繰り返される市場、波止場、合気道、コーヒー、いつもの席。
作品後半かな、サチエさんが画面右にアップで去っていく市場のシーンで、スーツ? ジャケット? 姿の男性が映っていますよね。なんか、ラストで三人おばさま達に連れられてきた男の人の上着に似ている……。
おなかすいたー。
ほっこり楽しい映画は好きですー。ホラーは好きではないのですよ。
「ほやっ」か「さっぱり」でおわるのが好きー。
どこぞで教授の幻影が見えたのでちょっと脱線しましたが、その度おいしいご飯につられて映画に戻るのでありました!
折しも、大量の梅・おかか・こんぶ・鮭おにぎりを目にしたばかりだったので、余計に、うん、おにぎりは作ってもらうもんである!! その方がうまいのだ! と拳を振り上げたくなったのでした。
帰りまして、ネコナデとファンタスティックフォー。
猫+直純さん=ドクターの好物。
直純さんが可愛いのは当然だけど、でも死なないで直純さんまた倒れたりなんかしないで。ご自愛ご自愛。あんまり走り続けられると色々思い浮かべて怖くなる。
森川さんと真綾さんだよきゃー!!
最後紛れもなくエルンスト! ……見終わってから、アミダラさんとオビワンだったと気づいてアニーが嫉妬しないかなと気を回してみる。
あそこまで台詞諸被りじゃなかったらエルンストとは思わなかったし、無論オビワンとも違うわけで――ストイックで結論までの道も大事にするとかは同じなのだけれども、そういう演技はふわーーーとなりますね。森川さんだと明らかに解るんだけど、キャラとの被りは感じないとか。……コタツ効果で白沢さんの判断力が低下していた所為でないと思う。
格好いいなぁ……いちいち声が格好いいなぁ……。個人的にときめくのはゴム人間でなく「鋼化」人間です。お手々が金属、破壊力抜群、八つ当たりし放題、振られ男、とりあえず悪役……なんてときめき……。行動の是非問われれば即決で非といいますが。造型と形状にときめくのは仕方ない。
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