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    八尋のさきも居着生の宮も

     かつてお気に入りに入れていたサイトさんが、ことごとく閉鎖移転していて、もう凍結状態で追うこともできなくてべっこん凹んでいる白沢ですこんばんにゃ。
     テニ夢サイトなんですがー。テニ夢男主人公のー非常に好きだったトコなんですがー。テニスから離れてもずーとお気に入りに常駐していた数少ない夢サイトさんが……ああああああ。ちくしょーオンラインブックマークめー!! というかオンラインブックマークしちゃいけないジャンルで進んでやる人達めー。

     一番泣くに泣けないのは四月以前に閉鎖してたって落ちな。
     ……どれだけネット巡回から離れていたかを物語る……。

    …………………………

    「お茶でもいかがですか?」
     反町織葉はただでさえ細い目をさらに細めて銀器をコトリ、とテーブルに置いた。木目の美しいカットボードにバケットを乗せて斜めに切る。それからスペイン柄の丸いカットボードの上にケーキを乗せ、とん、とん、と十字に刃を入れて八等分に切り分けた。織葉自身は食べる必要などないが、お茶の用意をするのが楽しくて、こうして来客があるたびにふるまっている。
     それは相手が喫茶店経営者だとて同じこと。
    「ニンジン、ですか、それ」
    「まぎれもなくニンジンですよ、要さん。今日はいつもより多めに混ぜこんでみました」
    「ぼくがそれきらいだって知っていますよね」
    「もちろん存じ上げております。ああ! そうですそうです、クリームも添えましょうか。その方がにぶい橙が綺麗になりますね! 要さん、お手すきならリンゴを六匹に分けてください」
    「きょーは、うさぎスペサルなんですね……」
     がっくりと肩を落とす客人の、ストーブの温風を受けてふわっとひるがえった髪の一房をつまんでやった。

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    銀の雫、魂寄せの芳香

     百花繚乱では四番目に在籍する方が半数以上を占めていて、そのためとても楽しいです。
     他のシリーズでは視点人物を任せるほどメインの位置に「在籍者」はいませんので…。
     ことに、白沢さんの愛が偏った三名はIn the bulbにおいて掛け合いが増えそうで、ついつい浮かれてしまいそうです。
     現在設定整頓にいるのとはちょっと性格が変わりましたけど橘さん、慈妬さんのおふたりだったものがIn the bulbの六話に出て来る予定です。

     キャラ全員何らかの形で確実に登場した、ということになるのです。

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    うそつきうそつき は なーし

     こんばんは、しろさわです。
     前回のブログさんの記事と、色々相違していますすみません。
     本当なら、昨日か今日には更新をかけていたところなのですが、うっかり、梨が届いたという知らせを受けてさっくり実家に帰還して、貴重な休日を次元の海に投げ捨てたのです。次元航行隊の皆さん、どうか取りに行ってください……。


    …………………………

     呼んでいる。
     その声が聞こえる。しんと静まりかえった広場に、噴水の音さえ消えたベンチの上に丘の上から声が届く。
     呼ばれている。
     東の方からいつも呼ばれている気がしていた。
     その衝動に抗えなくて従兄を頼って都心に出てきたけれど、まだ声が聞こえている。ここまで来ただけでは足りないのか。
     紫苑は丘に建っている学校を見あげた。若干名しか募集しない高校時編入に引っかかれず、確認はできなかったが、声の発信源はあの学校に違いない。
     地を這うように。震動するように。砂地で地震が起きたようにして紫苑に届く。
    (……いつからだろう)
     同じ頃のような気がして、紫苑はいつものように首を傾げた。紫苑は、昔はもっと、と顔を半分隠す髪に手をやった。
    「前から、考えるうちにどんどん怖い考えになって」
     深く暗く沈んだりはしたけれど、それでもこんなにひどかったろうか。頭の中で地震が起こるほど、揺れる砂地に沈むほど、時に日常に戻れなくなるほど。昔はもっと――紫苑は静かではなかった気がするのだ。
     そしてどうして、ここにいるんだろう。南も北もわからない。
     紫苑は迷わずポケットを探って携帯電話を取り出した。一緒に行動できる昼間はともかく、夜はポケットに入れておくだとか、枕元に置いておくようにと指導を受けている。
    「……ごめん伊月。また迷ったみたいだ」
     声に寸断されていくように、四方と中央が意識から外れていく。
    『てめぇ、夜の徘徊はさすがにやめろ。うちのじいさんか』
     携帯もって行方不明になるだけマシだと思うのだが。町内放送で身内を捜した経験があるらしい友人の言葉に頭を下げながら、そんなことを思った。

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    逃避

     斜めのおかにあそんでは、花の香りを肺を満たす。
     まだ青い実の下に、木の葉の色を茎の回りに少し残した明るさの下に、

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    栄養が脳に届くまで

     多く知る。沈思と午睡の狭間をたゆたいながら、充足を得るまで。
    「寝ているのか……紫苑?」
     人の寝顔を見るのは苦手だ。ちいさい頃に祖母を病気で亡くしたことが伊月の原初の記憶になっているからかも知れない。放っておくと少しずつ薄目が開いていく様を見て、物心ついてすぐの自分は目を閉ざすのも恐ろしくなった。
     今も眼前に横たわる人の中にすでに意がないような気のして……。
     ぱちんと撥ねた火の粉がどこかに行ってしまってやしないかと視線は宙を泳いで顔を見ることができない。
     布団くらいかけないと、薄曇りの夜はまだ冷える。そう思うのに少し重たい掛け布団に手をかけたまま(★肯定で)
     ぴり、と瞼のふちが電熱を流されたように痙攣した。寝顔に対する苦手意識? ――否、睫毛の先まで神経が通っていく感覚は、紫苑の深部が表出する前兆。
    「片桐、早く目を覚まして」
     埋もれていく。
     固まっていく。
     土の中に地表の裏に記憶の下に底無しの泥にずぶずぶと彼が沈んでいく。

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    おめでとうありがとう

     百花繚乱たたき直し作業の白沢ですこんばんみ!

     今日のお昼休みは誕生花サイトやらうぃきさんやらをうろうろしてました。ええ、ええ、探して探して三千里、メインでさえ名前変更を食らった百花繚乱で脇役が食らわぬはずないのでした。
     人物の統廃合も並行しているのでネットの海に流されまくりでした。
     でもあのひとに関してもこれで定まったかな。

     さっさと第六話を書きたい所存。


     ……という衝動に駆られて、第六話を2000字ばかし進めてきました。百花は楽しい。二話が紫苑、四話が伊月と男サイドでしたので、六話からは彼女たちサイドに制御が渡ります。
     女の子って楽しい。四話は女の子で書いた方が、花の細やかな形だとか、ひとつだけ枯れ始めていただとか、そういう細かいところもかけた気がします。……早弓さんには無理か。
     いや、早弓さんも、意外なところで意外とビシッと気づいてつっこみいれるひとだから、どうなるかわかりませんね。

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    三十二年ぶりに

     取りあえずの目的は、そうだね、三十二年ぶりに君に会いにでも行こうか――。
     ゆるゆると起きあがって、まず浮かんだ言葉に驚いた。そんなに時は経っていたろうか、懐かしく思うほど僕の。
     そう、三十二年ぶりに君に会いにでも行こう。ガラスの海に沈んだ光がきらきら瞬く風景みたいに遠く慕わしい、君に。

     同居人の幼い寝顔に瞼を伏せ、行ってくるよとささやいた。こどもの時間を一足飛びに駆け抜けてそろそろ大人にさしかかる同居人だが、眠るときばかりは時を戻してまるくなる。
     幼くいさせてやれる時間が短かった。
     それを僕が悔やむのは違うと知っているけれど。
    「ちゃんと起きるんだよ、伊月」
     深い眠りで安らいで、君にしかできないやさしい嘘をつくといい。罪悪感は夢に捨てて、友人に幸せをあげるといい。
     そう思える自分に驚いて――今朝はどうかしている、とちいさくちいさく息を吐いた。
     いい朝だ。冷たすぎて震えが走る。いい朝だ。僕はきっちりここにいて、しっかり生きている。白い息に粟立つ肌、僕がかすかに指を動かそうとするとワンテンポ遅れてついてくる身体、どれも僕にはすばらしい娯楽。同居人の面倒を見るのも、これから君に会いに行くのもそのひとつ。
     さあ、君と別れたガラスの海に――この光を捧げに行こうか。
     夜の白さが残る空気の中を四本の足で歩いてみる。寒さの風は銀の毛皮で遮断して、アスファルトを軽く蹴る。
     ――人を模してみようか。

     同居人と関わるようになってから思い出しはじめた感覚が、今日も頭をもたげてくる。素直に従って形を変えた。
     そこら辺の空間から琥珀色の砂糖粒が入った瓶を取り出して、少しすくって舌に乗せる。甘やかさに酔いながら、ふらふら目的地への道を歩いた。

    …………………………

     楓はシルバーメイプルなので。この木からも、あのあまい樹液がとれます。

     「三十二年ぶりに」がちゃんと使えてすごく嬉しいというか!
     大丈夫! 繋がってる! 今のところ、私の中では。
     男の人一人称「僕」を久しぶりに使った気がします。
     たぶん、これに何か追加して、htmlにすると思われます。

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    自転車でーきみとー

     以前投稿した、百花自転車設定です。更新カテゴリの中にいると参照するのが大変なのでこちらにも。

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    じゅにあとぼくとおにいちゃん

     C言語と戦っております白沢です。おまえなんかに負けてやるものか。
     で、でもそろそろデレてくれないかなー?
     仲良くしたいなー?
     だってもう一ヶ月だぜ?
     2クールアニメでもそろそろ喧嘩イベントが起きて、河原で殴り合って「やるな」「おまえもな」やらないと尺が足りなくなるころですよっ。


     とか言いながらもきっちり小話考えている白沢さんですよ?

     朝はとことん機動力のない要だが十時にお茶をいただくあたりから俄然エンジンがかかり、昼を回るといつでも加速装置を使えますよえっへん、と当人が胸を張る。まさしく別人のように機敏だった。
     さっさか坂道を下る後ろ髪が照り返す日で金に華やぐ。ふんわりと癖のある髪色は金の中でも甘やかな光で、午前中のこの男に大変よく似合っている。地毛ではないはずだが染色料にしても滅多に見られない不思議ないろどりだった。卵の黄身では濃すぎるし、金というには柔らかい。華やかだけれども目に馴染む。亜麻色には灰みが足りず、飴色ほど焦げていない。サンシャイン、クリーム、クローム、ネープルス、思い浮かぶ色のことごとくを却下して、やはりあまい金色に落ち着く。
     この言い表しにくさは正午を挟んだこの男によく似ている。
     若葉をとおった陽光のかすかに緑がさしているのが、歩くごとにくるんと動く髪の一房に落ちてそこはシトリンの澄んだ色にふと見える。


     ……百花繚乱なんですが。
     要のために何か割きすぎていて自分で退くんですが。
     旧版本篇に登場できていないので、外見描写していなかった反動ですか……。それにしても髪だけでなんでこんなに。

     色々うっぷんたまっているんですかねぇ。

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    うごあががが

     今の心象を音であらわすとこんな感じ。

     とにかく(何がとにかくだ)。
     向き合うべきものをもう一度振り返らないとなと思って見たわけですだ。
     大概が現在方向を見失っている百花の続きのためであり。
     あれです。創作コンの文量は、百花の二話分の文量くらいになると思います。創作コンの分だけ書けて、何で百花書けないんだろう。
     と、いうわけで、旧版百花と現行版「In the bulb」のために記憶を掘り返しにいったわけです。下のエントリ書きながら(笑)

     昨日(もう日付的には一昨日です)に「the Queen」(映画)を見た所為でしょう。手紙の類を漁ったのです。無論、私が昔データで書いて、出力して人に送りつけたものも。

     若いなー、と。今ならもっと簡単に受け流せるのに。
     否。
     今なら多分、会いにいったと思いますよ? 手放すのはごめんです、と書けるようになった今ならきっと、静観せずに行くでしょう。静かに悲しむ悲しみ方で、自己の感情と自己の生活は別もんとあんまり思わなくなった今なら、です。
     あー、つまりですね、誰かと上手くいかなくなったときに、他の知り合いにそれ見せるのは如何よ? と思っていたわけです。当時。
     おおお、大学はいってからの性格改変がきいてきている……。成長ではなく変容してみた気持ちです。


     まあ、うごあがががに回帰しましょう。
     それらを漁っていましたら、白沢はどうしても拒否反応を示すある文言が出てきまして。
     あ、実際相当ショック受けていたんだな、と思いました。
     その文字を思いだすから、その文言が嫌いになったんですね。読み返して繋がりました。
     原因の文字には順接の文語調接続詞「そして」はありませんでしたが、同じ行に、同じテンションの文字で、同じ重さで書かれているからだったようです。
     「順接のややかたい接続詞を口語中で使うこどもがいるか!」という理屈は、如何にも後付けのようです。
     それまで平易な言葉を使い、時々はっとさせられるほど大人びたことをいう子も多いんですが。それでもね、少年らしく格好良く泥臭く立ち回っていた子が説明的台詞でも、トリック暴きでも、ましてやかしこまった場でもなく、そして、という語を使うだろうか――という疑念はやっぱりあるんですけどね。
     方便として使っていたようです。

     どうも、思いだしたくないので努めて忘れるようし向けていたようです。
     いや、思いだすと傷口がふさがらないというか。
     少なくとも、この年月を必要とするだろうと、記憶を司るどこかが判断したんでしょうかねぇ。
     その手紙をしっかり取っておきながら、大学上がるまで忘れていましたし。その手紙の内容も概要は覚えていましたが、最後に、本当に最後にあの文言があるということも忘れていましたし。

     そうそう、疑問の答えというか――これは私信で、見ていないと思うけれど、回答くらいしておこうかなと。
     悲しみに名前をつけて、おしまい、と告げたから解放されたと思ったのです。
     名前をつけて姿を現出させて、掴めたから解放されたと思うことができたわけです。実際はこの通り、この年になっても影響下にありますがね。
     最近の知り合いは、白沢の作中に以上の話が、多分に影響をもたらしているとお察しいただけるかと思います。
     名前もなく形もないもの。
     名前もなく形もなかったもの。
     あの頃から私がひたに怖れて、形にすべく努力しているものなのです。


     はー。
     嫉妬って怖いなぁ……。



     いつも以上にとりとめがありませんが、どうぞお気になさらずに。
     整理したいだけですんで!

     実際百花って書くと辛いんだけど――ネタは出てくるのだけど書く段になると一気に気力を吸われるというか、今現在進行している総ての話の幹ですから。根っこはSAGA。
     書かなくてはいけないことですね。
     天都や旅人で外堀埋めつつ。

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