西村的キーは雨と風鈴と凛々という鈴の音。
昔の人は、涙の音を鈴の音と言っていたそうで(万葉とかその辺)、でもそんなに音のイメージを重ねまくってどうするんだよと思いますけどね、なんとなく、イメージ先行だと雨と風鈴と涙の音。
オリジナルの話を書いていると、ちょうどその接点が現れることがしばしばあります。
Retroと陽羅月紗をつなぐ西村香澄と祖父義高だとか――。
または最近設定を変えたせいで、境界が年代のみになってしまった陽羅月紗と百花だとか。
あるいは、「旅人の歌、は」の水のピアノと天都風だとか。
どこに分類すればいいのか、ちょっと悩むところでありますね。今書いているものもそんな感じで、果たしてこれは陽羅か、それともRetro西村か――悶々しながらブログのカテゴリ分けをしています。
陽羅、かな、多分陽羅。
視点人物が陽羅に所属しているから陽羅。
Retro西村【積み上げてきた人生の終わる頃に】の続編っぽいけど陽羅。
積み上げてきた人生の終わるときに。
向き合うまで時間かかりそうとか言いながら、こういう機会に書かないでどうすると自分を説得してみました。
ちょっと、西村香澄君の名前の由来まで言及する時間(文量)がないので、彼の名前はよくありそうな、男の子の名前に直しますけれども――佳純君の音を継いでいるなんて、25枚じゃ消化できません。視点が佳純なら話は別ですが。
字だけ直して、西村直純。でも一応、純の字を継いでいることにはなっています。女の子と誤解される名前をつけた理由まで書けないだけなんですよ。
佳純と違って病に倒れないように、の女の子風の名前。
と同時に、佳純と同じようになってほしい、やり直しをしたい、の弟と同じ音。
少しも似てほしくないから、の漢字がまったく違う文字。
その命名も、想いも追懐も、すべて積み上げてきた人生と義高自身の生き方の癖の産物。
視点やメインは孫達ですけれども、主役は、横たわっている彼だと思っています、上手く書けるといいなぁ……いや、書くぞ。書くとも。
追悔の日々の終わりを告げる。